宇宙カッパの壁打ち

JTCの鳴き声

情報処理安全確保支援士試験に受かった

背景

応用情報の次はネスペを受けるつもりだったが、秋試験を無駄にスルーするのももったいなかったので、一番仕事に関係しそうなセキスぺを受けようと思った。

受験まで

使ったもの

  • 情報処理安全確保支援士過去問道場
    みんな大好き過去問道場。午前2はこれだけやってればいいってみんな言うけど多分そう。
    午前1は面倒なので免除しようね。

  • 徹底攻略 情報処理安全確保支援士教科書〈令和5年度〉
    応用情報と同じく午後が鬼門なので、とりあえず地元の書店で購入。
    自分は過去問を解いていく勉強スタイルだが、この参考書は教科書スタイルでセキスペの範囲を分野毎に解説しているものだったので、自分とは少し合わなかった。
    本文と過去問の解説がpdfとしてオマケで付いて来る。自分的にはこっちが本体だった。

  • うかる!情報処理安全確保支援士午後問題集―速効サプリ 第2版
    みんな大好き速攻サプリ。
    「速攻」と謳っているので、直前1週間でこの本を使用し始めたけれど、↑の本より自分の勉強スタイルにあっていてびっくりした。
    このサプリは分野(と言うか解き方)毎に章立てされているものの、巻末には年度/出題別の目次が付いているため、普通に過去問解説として使える。
    また、過去問の解説も↑の本よりこちらの本の方が丁寧(本の性質から言って当然)なので、この本1冊でも良かったかも知れない。
    どうでもいいけど受かったツイートしたら著者にいいねされてビビった。お世話になりました。

  • 勉強用環境(勉強用カフェ・コワーキングスペース
    応用情報に引き続き使用。自分の様な自宅で勉強できないタイプの人間の救世主。
    応用情報後に有料会員登録の解除を忘れていたので、応用情報以降の5~8月の月会費を無駄に払っていた。勿体ない。

勉強期間

1か月+@。9月に入ってから始めた。
応用情報が舐めた勉強時間で8割以上取れたので、セキスペも行けるのでは?とちょっと慢心していた。
過去問を解き始めて、応用情報の比じゃないくらい難しく、非常に焦った記憶がある。特に午後2の長文問題は平日の退勤後なら1日1題解くのが精一杯で、そのペースではとても十分な回数の過去問を解くことが出来そうにも無かった。実際、セキュアプログラミングを捨てたり、5年分やる予定だった過去問を減らしたりした。

試験結果

概要

情報処理安全確保支援士試験結果(午前72点/午後78点)
応用情報と違って、分野毎の結果や、選択問題が表示されないので寂しい結果画面である。

午前2試験

可もなく不可もなく。
応用情報より問題数が少ないので、「過去問は5年分」とか決めて勉強していると、試行回数が少なくて定着していない感。

午後試験

今回から出題形式が変わっている。

  • 前回まで:午後1、3問中2問選択 / 午後2、2問中1問選択
  • 今回から:午後、4問中2問選択

問題文の長さは午後1と午後2を足して二で割った1.5くらいかなと思っていたが、ちょっと長くて1.7くらいあった。しんどい。

午後問題の4問は「セキュリティ」「ネットワーク」から1~2題、「セキュアプログラミング」から1題ずつ出るだろうと想定していた。
実際は各分野の問題はそれぞれ1題ずつで、最近はやりのクラウドっぽい何か(自分は良く分かってない)が1題入っていた。当然解けないので、選択肢が限られてしまった。

セキュリティの問題では字数制限なしの「貴方の感想を書きなさい」みたいな問題が出題され「IPAどうしたん?」って解きながら思ってた。

今後

業界では(どこの?)「春はネスペ」、というらしいのでネスペを受けようと思う。

前回の応用情報では2週間の勉強期間で80点以上の点数を得た一方で、今回は倍の勉強期間を費やしたにもかかわらず点数が下がってしまった(リアルが色々忙しくて期間の割に時間が取れなかったのもある)。
流石は高度試験。付け焼刃の「試験勉強」ではなく、「日頃から学習しているか、業務として普段から接しているか」を問うてきているな、と感じた。
高度試験の足掛かりとされるセキスペ試験でこれなのだから、ネスペはさらに難しいと思われる。

いわゆる「試験勉強」用の教科書だけではなく、このへん の本を購入したので、しっかりと基礎から学習して試験に臨みたい。

応用情報技術者試験に受かった

背景

書いた人の属性とか、勉強期間とか、勉強法とかはこっちを参照

結果

概要

結果(概要)

午前

上記の受験備忘碌で自己採点したとおり、午前は86.25点。マークミスが無くてなにより。
ここで述べられているとおり、午前合格率が悪かったらしい。当日のTwitterもドップラーの問題等で騒がれていたように記憶している。
上記の受験備忘碌で『情報技術者試験はアカデミックの試験ではなく実学としての試験であり、そのような周辺分野への教養も必要ということだろうか。』と記載したが、まさにそのとおりと言うことだろう。最近のDXの流行を見るにICT1本だけの情報技術者はあまり求められていなくて、既存業務を理解してそれをどうシステムに置き換えていくか、モダナイズしていくか、と言うことが考えられる人間を求めているような気もする。

JCTや官公庁が情報技術者試験を推奨していることからも、この傾向はあまりズレているものではないと思う。
生粋の情報系は、どちらかと言えばベンダー資格の方が求められているものに近いのかもしれない。

午後

自己採点より良かった。配点の運が良かったのだと思う。
後述のとおり、色々あった割には高くて嬉しい。

詳細

結果(詳細)

午前

まぁまぁ。マネジメント系が弱いのはチー牛陰キャである筆者に刺さる。

試験とは関係が無いが、所属部署からベテラン軍曹殿が一人引き抜かれ、代わりにピカピカの新兵が補充された。教育は一等兵筆者の仕事なのだが、マジでどうすればいいか分からん。こういうところで応用情報があってもあまり役に立たない(自分の所為)

午後

上記の受験備忘碌で『長文読解力が目に見えて落ちているのが分かる。問題文の上を目が滑ってしまうようになったのは歳なんだろうか......。』と書いたが、この後眼科に行ったら「今すぐ大病院へ行け!」と即時大病院行きの紹介状を書かれてそのまま緊急手術となったので、ガチでヤバかったらしい。ICT技術者の皆さん、目は頭/手と並んで重要な商売道具です。お大事に。

今後

秋はセキスぺかな。
恐らく今年度いっぱい情シスに居るはずなので、来年春にネスペを受けて自分の情シス人生の総括としたい(異動と決まったわけではないが、弊JTCの異動サイクル的にこの辺だろうと)


イキリ

Twitterや技術系コミュニティサイトで、60~70点台の合格体験記がバンバン上がってる。
どう考えても筆者の80点台体験記を参考にすべきである()

応用情報技術者試験を受けた

書いた人

理系修士->JTC生技->JTCの情シス

なんで受けたん?

情報処理・通信の勉強をしたかったため。 自分は生粋の情報処理・通信系ではないにもかかわらずJTC的スライドパズル人事で情シスに異動したので、この分野の基礎がほとんど無かった。実際に業務をしていても「情報系の学部・学科で勉強していれば」と思うことは少なくなかった。業務で使う知識や技術を泥縄式に勉強していたが、あくまでも弊社環境に限った知識や技術が多かったので、一般的な知識や技術、この分野で基礎とされていることを習得したかった。幸い、この分野に関してはIPA情報処理技術者試験制度を整備してくれているので、道しるべとして非常に使いやすいと感じた。

基本情報は?

去年IPAがタダで受けさせてくれた昨年冬に基本情報技術者試験のIBT/CBT実証試験モニターを募集しており、CBTの枠が空いていたので応募。ノー勉で挑んだにもかかわらず試験結果はA:44/60・B:17/20で合格基準の6割を超えることが出来たので、受験料を払ってまで受けなくて良いかなと考えた。

受験まで

使ったもの

  • 応用情報技術者過去問道場
    みんな大好き過去問道場。午前はこれだけやってればいいってみんな言うけど多分そう。 なお、応用情報は午後の過去問も掲載されているので凄い。
  • 令和04-05年応用情報技術者 試験によく出る問題集【午後】第5版
    午後が鬼門だと分かっていたので、過去問道場だけに頼らず参考書を買うことに。選んだ基準は「地元の書店に売っていて、午後問題の解説が付いていること」だけなので、もっといい本があったらそっちの方が良いと思う。
  • 勉強用環境(勉強用カフェ・コワーキングスペース
    今回最も効果的だった要素。自分は自宅で勉強できない性質ので、勉強できる環境に身を置くしかないと思い課金。1時間500円で平日2時間、休日6時間程度過ごしたので受験料よりはるかにコストがかかっている。でもそこそこ良いフリードリンクを飲みながら優雅に勉強できたこと、そして何よりその勉強が苦痛ではなく楽しかったので、課金した価値があったと思う。今後も継続的な自己研鑽に使い続けてもいいかもしれない。

    勉強期間

    2週間。勉強は4月に入ってから始めた(オイ)
    年が明けた頃から上述の過去問道場や購入した参考書に手を付けてみたものの、全く身が入らなかった。年度末の締め処理のため4/1の土曜出勤を終えたとき「そろそろ不味いのではないだろうか」と焦って勉強を始めた。藁にもすがる思いで色々突貫勉強法を掲載しているサイトを覗きに行ったが、平日働きながら2週間で合格している事例はなさそうであった。しかし、上述のとおり金の力により自分を勉強できる環境へ強制的に配置することで遅れを取り戻すことが出来た。総勉強時間数は50時間弱だと思う。比重は午後試験対策に置いて、午前試験対策は過去問4年分だけ。

試験結果

午前試験

午前試験の問題を見た瞬間「終わった」と思った。巷では「応用情報の午前は過去問が4割」とか書かれていたけれど、体感2割くらいしかなかった全然違うじゃん(画像略)。なお、識者によると応用情報以外(高度情報技術者試験)の過去問と合わせて6割近くが既出問題だったらしい。それって実質初見では?
特に前半はパッと見た限り分からない問題が多すぎてくじけそうになったけど、最後まで解き終わってもう一度見返すと、専門的知識が必要とされないものについては考えれば解ける問題が多くて挽回できた(問1とか初見では直ぐ飛ばしたけど、よくよく考えたら簡単だった)。本当に分からなかった問題はしっかり間違えてた(問3とか問5とか)。

結果は69/80(86.25%)意外と解けた。

ダイオードとかドップラーとかLiDARとか、Twitterで話題になってた問題を全部とれたので嬉しい。生粋のIT系じゃない分、周辺知識や普段何気なしにパクついてる雑学が役に立った感じがある。他にも、就職活動の際にSPI等の対策として幅広い分野を勉強した記憶が役立った。情報技術者試験はアカデミックの試験ではなく実学としての試験であり、そのような周辺分野への教養も必要ということだろうか。

午後

必須の「情報セキュリティ」の他、選択したのは「ネットワーク」「組込システム開発」「サービスマネジメント」「システム監査」。予備で「システムアーキテクチャ」も勉強していた。情シスやっていると「ネットワーク」や「サービスマネジメント」「システム監査」は仕事で使っているので、後1つをどれにするか考えるだけだった。「システムアーキテクチャ」と「組込システム開発」を見比べた所、後者の方が問題文の読み込みと計算で何とかなりそうだったので選択。
体感では午前より午後の方が簡単だった気がするが、速報と答え合わせをしていると問題数に対して正答数が7割5分くらいしかなく、午前より悪かった。午前と違って午後は時間一杯使ったのだが、ケアレスミスが多くて凹む。長文読解力が目に見えて落ちているのが分かる。問題文の上を目が滑ってしまうようになったのは歳なんだろうか......。回答数だけなら合格圏内なので、あとは間違えた問題の配点が大きくないことを祈るしかない。

今後

業務を行う中で、ネットワークに強い興味を持つようになった。自宅のネットワーク環境を無駄に逸般の誤家庭仕様にしてみたい。
ついでにネットワークスペシャリスト試験に挑戦したい。応用情報に合格していれば午前Iが免除になるので、それをうまく活用したい。ただ、ネスペは春試験なので、秋は(応用情報に合格していれば)セキスぺを受験しようか思案中。