宇宙カッパの壁打ち

JTCの鳴き声

応用情報技術者試験を受けた

書いた人

理系修士->JTC生技->JTCの情シス

なんで受けたん?

情報処理・通信の勉強をしたかったため。 自分は生粋の情報処理・通信系ではないにもかかわらずJTC的スライドパズル人事で情シスに異動したので、この分野の基礎がほとんど無かった。実際に業務をしていても「情報系の学部・学科で勉強していれば」と思うことは少なくなかった。業務で使う知識や技術を泥縄式に勉強していたが、あくまでも弊社環境に限った知識や技術が多かったので、一般的な知識や技術、この分野で基礎とされていることを習得したかった。幸い、この分野に関してはIPA情報処理技術者試験制度を整備してくれているので、道しるべとして非常に使いやすいと感じた。

基本情報は?

去年IPAがタダで受けさせてくれた昨年冬に基本情報技術者試験のIBT/CBT実証試験モニターを募集しており、CBTの枠が空いていたので応募。ノー勉で挑んだにもかかわらず試験結果はA:44/60・B:17/20で合格基準の6割を超えることが出来たので、受験料を払ってまで受けなくて良いかなと考えた。

受験まで

使ったもの

  • 応用情報技術者過去問道場
    みんな大好き過去問道場。午前はこれだけやってればいいってみんな言うけど多分そう。 なお、応用情報は午後の過去問も掲載されているので凄い。
  • 令和04-05年応用情報技術者 試験によく出る問題集【午後】第5版
    午後が鬼門だと分かっていたので、過去問道場だけに頼らず参考書を買うことに。選んだ基準は「地元の書店に売っていて、午後問題の解説が付いていること」だけなので、もっといい本があったらそっちの方が良いと思う。
  • 勉強用環境(勉強用カフェ・コワーキングスペース
    今回最も効果的だった要素。自分は自宅で勉強できない性質ので、勉強できる環境に身を置くしかないと思い課金。1時間500円で平日2時間、休日6時間程度過ごしたので受験料よりはるかにコストがかかっている。でもそこそこ良いフリードリンクを飲みながら優雅に勉強できたこと、そして何よりその勉強が苦痛ではなく楽しかったので、課金した価値があったと思う。今後も継続的な自己研鑽に使い続けてもいいかもしれない。

    勉強期間

    2週間。勉強は4月に入ってから始めた(オイ)
    年が明けた頃から上述の過去問道場や購入した参考書に手を付けてみたものの、全く身が入らなかった。年度末の締め処理のため4/1の土曜出勤を終えたとき「そろそろ不味いのではないだろうか」と焦って勉強を始めた。藁にもすがる思いで色々突貫勉強法を掲載しているサイトを覗きに行ったが、平日働きながら2週間で合格している事例はなさそうであった。しかし、上述のとおり金の力により自分を勉強できる環境へ強制的に配置することで遅れを取り戻すことが出来た。総勉強時間数は50時間弱だと思う。比重は午後試験対策に置いて、午前試験対策は過去問4年分だけ。

試験結果

午前試験

午前試験の問題を見た瞬間「終わった」と思った。巷では「応用情報の午前は過去問が4割」とか書かれていたけれど、体感2割くらいしかなかった全然違うじゃん(画像略)。なお、識者によると応用情報以外(高度情報技術者試験)の過去問と合わせて6割近くが既出問題だったらしい。それって実質初見では?
特に前半はパッと見た限り分からない問題が多すぎてくじけそうになったけど、最後まで解き終わってもう一度見返すと、専門的知識が必要とされないものについては考えれば解ける問題が多くて挽回できた(問1とか初見では直ぐ飛ばしたけど、よくよく考えたら簡単だった)。本当に分からなかった問題はしっかり間違えてた(問3とか問5とか)。

結果は69/80(86.25%)意外と解けた。

ダイオードとかドップラーとかLiDARとか、Twitterで話題になってた問題を全部とれたので嬉しい。生粋のIT系じゃない分、周辺知識や普段何気なしにパクついてる雑学が役に立った感じがある。他にも、就職活動の際にSPI等の対策として幅広い分野を勉強した記憶が役立った。情報技術者試験はアカデミックの試験ではなく実学としての試験であり、そのような周辺分野への教養も必要ということだろうか。

午後

必須の「情報セキュリティ」の他、選択したのは「ネットワーク」「組込システム開発」「サービスマネジメント」「システム監査」。予備で「システムアーキテクチャ」も勉強していた。情シスやっていると「ネットワーク」や「サービスマネジメント」「システム監査」は仕事で使っているので、後1つをどれにするか考えるだけだった。「システムアーキテクチャ」と「組込システム開発」を見比べた所、後者の方が問題文の読み込みと計算で何とかなりそうだったので選択。
体感では午前より午後の方が簡単だった気がするが、速報と答え合わせをしていると問題数に対して正答数が7割5分くらいしかなく、午前より悪かった。午前と違って午後は時間一杯使ったのだが、ケアレスミスが多くて凹む。長文読解力が目に見えて落ちているのが分かる。問題文の上を目が滑ってしまうようになったのは歳なんだろうか......。回答数だけなら合格圏内なので、あとは間違えた問題の配点が大きくないことを祈るしかない。

今後

業務を行う中で、ネットワークに強い興味を持つようになった。自宅のネットワーク環境を無駄に逸般の誤家庭仕様にしてみたい。
ついでにネットワークスペシャリスト試験に挑戦したい。応用情報に合格していれば午前Iが免除になるので、それをうまく活用したい。ただ、ネスペは春試験なので、秋は(応用情報に合格していれば)セキスぺを受験しようか思案中。